特集は6ページで、これまでの情報が良く纏まっています。その後にインタビュー有り。

・PSP互換について:SCEからの回答として、UMD版のゲームを持っている場合はDL版を特別価格で提供する事を検討しているとのコメントあり


―PSVita開発者インタビュー
 SCE SVP兼第2事業部長、松本吉生氏へのインタビューより。

・開発で重視したのは外観を含むUI。今までゲームに馴染みがなかった人にも楽しんで貰える物を作ろうと。まずは形状をどうするかの話し合いをした。ボタンやアナログスティックをどう配置して綺麗に見せるかがデザインコンセプトだった

・アナログスティックはPS3のDS3を基準に設計した。より直感的な操作が可能な物として、携帯機としてどのようなアナログスティックが最適なのかを何度も議論していった

・アナログスティックの耐久性は歴代PSPシリーズの開発ノウハウを最大限に活用したしっかりした作りになっているので安心して欲しい

・ クリエイターの意見は、SCE WWSの吉田氏のチームに強力を仰ぎ、日本・アメリカ・欧州のスタジオに何パターンもの試作機を持っていって触ってもらった。色々な物があったので、忌憚 ない意見がかなり出た。そこで出た大きなポイントは二つで、一つは十字キーや△○×□キーとアナログスティックの位置関係。どちらを上にするのか、また襷 掛けになるように配置した方が良いのではないかなど様々な意見があった。二つ目はボタンやスティックの操作感。ボタンは大きい方が良いという意見や、タッ チパッドがある分小さくて良いという意見など様々な物があった。最終的には各地域の意見を集約して現在の形になった

・アメリカではFPS向きの配置や操作感が望まれ、日欧ではRPGなどに相性が良い配置や操作感が良いとなった。どちらかだけに偏っても駄目なので、皆が満足する配置を目指した

・ 背面タッチパッドはこれまでにない操作が出来るのではないかとの期待から。背面タッチで掴む、裏面をなぞるといった操作が可能になった。企画でどういう表 現が出来るかを話し合う中で、ゲーム機に対する新しい触り方を提案したいのがあった。タッチパッドは直感的な操作も出来て便利だが、ボタン操作にかなわな い部分も沢山ある事から両方を採用する事に

・ジャイロセンサーはこれまでのDS3やMoveのノウハウを活かしているが、そのまま搭載すると消費電力などの問題も出てくるのでPSVita向けに調整した物を用意し、それらと同性能の物を搭載した

・ 有機ELの採用はゲームへの没入感が高まる事から決まった。据え置き機を大画面でプレイすると得られるような没入感をPSVitaに出すには有機ELが必 須だった。コントラストが高く、それが映える事からゲームの繊細さがより表現できるようになる、そう考えて試作機を作ってみたらやはり綺麗だった。実際に 見た人誰もが驚く、社内でも海外スタジオでも、パブリッシャーでもみんな驚く物になった。これでPSVitaと有機ELの組み合わせは絶対に行けると確信 した

・有機ELパネルは今でも液晶より高いが、何とか頑張って搭載する事が出来た

・UMDドライブが無くなったのは、今のメモリ技術の方が優れている部分が多いので。UMDの方が製造コストは安いが、メモリの方が容量が多くて扱いも簡単、信頼性も高いという観点から考えてPSVitaではフラッシュメモリタイプの物を採用する事になった

・PSVitaでPSPソフトをプレイした場合、ディスプレイ性能の向上に加えて最適化した拡大表示をしているので見た目は綺麗になっている



・現在はPSVitaの画面や操作性に適したアプリを作っている所。先日発表したPS Suite SDKを使えば色々なアプリが開発可能になる

・PS Suite はAndroidのPS Certified端末でも使えるが、クロスプラットフォームで様々なノンゲームアプリもPSVitaで動けるようにしたい。PS Suiteでのゲーム以外にノンゲームにも期待しているので、色々なクリエイターの皆さんにPS Suiteに参加して欲しい

・PS SuiteはPS Storeを通じて配信するのでSCEが審査をするが、他のマーケットの審査よりは敷居を低くしたい

・ 体験イベントではまず画面の綺麗さを実感して欲しい、その他のクオリティやUIデザインもこだわっている。今までのPlaystationと比べられない ぐらいの広がりがPSVita登場で見えてくると思う。ユーザーさんからもこういう事がしたいという意見を貰えると、それが開発チームの糧となってフィー ドバックに繋がると考えている。ユーザーとSCE、更にパブリッシャーやキャリアの皆さんとが一体となって新しい物を作っていけたらと思う

―NTTドコモインタビュー
 NTTドコモ ユビキタスサービス部 ユビキタスサービス企画 ベンダーアライアンス担当課長の海老沢英樹氏と、NTTドコモ ユビキタスサービス部 ユビキタスサービス企画 ベンダーアライアンス担当の高田裕子氏へのインタビューより簡単に。

海・NTTドコモでも様々なデバイスに通信機能を内蔵して協業を幅広く進めていきたいという思いが以前からあったが、SCEさんからの話があって今回の発表に至った。SCEさんから様々なアドバイスを頂いてプランを新設した

高・ 20hプランはお手頃価格でお試しで使ってみたいお客様向けプラン。一日40分程度と、計画的に利用する方にもお勧め。100hプランは長い時間使いた い、毎月使うかは分からないがどこかで長時間使うというお客様向け。高速データ通信のお試しもあり、定額データプラン利用へのステップとしての位置付けに もなっている

高・プリペイドデータプランは両方とも受信最大128kbps、送信最大64kbpsとなっている。この速度でも遊べるのではという結論に落ち着いた

高・今後の高速化はどう使うのが求められているかにもよるが、現在はテキストや位置情報などの小さいデータのやり取りが殆どなので128kbpsとなっている
海・高速通信が必要とされているか、実際のマーケットを見ながら対応していきたい。Xi並みのスピードが求められればそれに注力するが、現時点では手軽に使って欲しい思いから128kbpsを採用した



海・契約無しでの通信はSCEさんの協力の下に実現した

高・ 通信利用可能時間が切れても、更新期間内ならPSVita上から更新が可能。更新専用webサイトには利用期間が過ぎてもアクセスでき、そこでクレジット カードかドコモケータイ払いでの決済が可能。ケータイ払いを選ぶと画面にバーコードが表示され、それを通じて料金が引き落とされる仕組み

海・更新は一回分のみなので、使いすぎる事はない

高・更新期間を過ぎると新規契約扱いとなる
海・他のプランに手数料がかかる以上、これだけ手数料無しというのは現状では難しい。が、様々なお客様の声があるのは聞いているので、バランスや公平性を考慮して今後の課題として検討していこうと思う

高・制限としては音声通話が出来ない。アクセス制限サービスも全回線に提供している。ドコモショップでは年齢制限の上で解除も可能

高・PSVitaのSIMカードをスマートフォンに入れ替えても3G通信は利用できない

海・沢山の機器がネットに繋がる、横の広がりを追求していきたい。将来が楽しみ


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